ヨドコウ迎賓館館長 岩井 忠之
2015年10月より副館長を務め、2016年4月より現職。2017年6月にアメリカのライト作品を巡る「フランク・ロイド・ライトツアーイースト」に参加。
3日目 ~ユニティーテンプル~
次に向かったのはユニティーテンプル。
1905年、第一期黄金時代のフランク・ロイド・ライトが設計した建物です。
修理工事中で閉館していましたが、今回は元々交流のあった関係者の方に事前に連絡を取り、一旦ホテルにチェックインした後、ツアーとは別で特別に見学させていただきました。現在は、公開を再開されています。
現場打ちのコンクリート工法で、外部の壁や装飾はコンクリート造りです。
一階部分には窓がなく、全体的には大変シンプルなデザインの外観です。
現場打ちのコンクリート工法で、外部の壁や装飾はコンクリート造りです。
一階部分には窓がなく、全体的には大変シンプルなデザインの外観です。
そして、階段を上がってエントランスに到着。
ここから入って左側が礼拝堂で、右側が集会場となっています。
ここから入って左側が礼拝堂で、右側が集会場となっています。
礼拝堂の動線は少し変わっています。
入口は部屋の両端に2カ所あり、通路からメインのフロアを見上げながら、奥に向かって進みます。
この通路も天井が低く、視界が制限されていました。
祭壇は、一番奥ではなく入口側にあります。
入口は部屋の両端に2カ所あり、通路からメインのフロアを見上げながら、奥に向かって進みます。
この通路も天井が低く、視界が制限されていました。
祭壇は、一番奥ではなく入口側にあります。
通路の奥から階段でメインのフロアに上がると、そこには外観からは想像できない、装飾性豊かで大変明るい空間が広がっています。(中央のスクリーンは、通常は収納されているそうです)
天井と窓からやわらかい自然光が入り、ライトらしいデザインの照明も下がっています。
写真の左側に手すりがあるのがお分かりになるでしょうか。
これは出口になっていて、祭壇の左右に設けられています。最後に牧師と挨拶を交し、背中を見せることなく退出できるように、との配慮だそうです。
これは出口になっていて、祭壇の左右に設けられています。最後に牧師と挨拶を交し、背中を見せることなく退出できるように、との配慮だそうです。
礼拝堂の反対側にある集会所です。
中央に大きな暖炉のある吹き抜けの広い部屋になっています。
中央に大きな暖炉のある吹き抜けの広い部屋になっています。
中央の部屋の左右は、ほぼ同じ構造になっていて、2階にはそれぞれ部屋があります。
2階にある子供用のプレイルームです。
集会場も天井から自然光が入り、大変開放感のある空間になっています。
この日宿泊するホテルは、ここから徒歩で行ける距離でした。
途中にあった、オークパーク内の公園の水飲み場もライトの設計のようです。
途中にあった、オークパーク内の公園の水飲み場もライトの設計のようです。
ここで余談ですが、旅先でのエピソードとして2日目のホテルでのアクシデントの話をひとつ。ちなみに、ライトとは全く関係ありません。
夜中の2時半ごろにコーヒー[本当はビールかも(笑)]が飲みたくなり、ロビーに行こうとエレベータに乗りました。ドアが閉まり、なんとそのまま動かなくなりました。インターホンで助けを求めましたが当然相手は英語。私は「Help me、not speak English、Japanese」くらいしか話せません。
何度かインターホンでやり取りしているうちに、女性のオペレーターから日本語で「係員が向かいましたのであと30分ほどお待ちください」と案内があり、言葉の通り30分ほどで扉が開いて助け出されました。
意外とパニックにもならずに、何とかなるものだと後から思いました。何事もなく、ツアーの皆さんに迷惑をかけずに済んで良かったです。
次の写真はオーク・パーク内で見かけたリスです。日本ではなかなか見かけることがないので、思わずシャッターを切ってしまいました。
次の日もオーク・パークの作品を巡りましたので、その内容をお届けします。
次の日もオーク・パークの作品を巡りましたので、その内容をお届けします。
この記事は2017年10月26日にヨドコウ迎賓館のブログに掲載されたものです。